真向法体操の指導の心得


 2017年3月25日、真向法協会佐藤康彦先生による特別指導から
  今回は平塚真向会の段級審査会に先立ち、平塚教室の定例修練会の時間を利用して、本部の佐藤康彦先生から、真向法体操教室の運用に関するご指導を頂きました。

真向法協会佐藤康彦先生→

 

出展:下記文章の内容は、真向法機関紙「健體康心」から引用を含む

<真向法教室の運用についての留意点> 
 全国の各会では、真向法の「教室」を開催して、活発に普及活動が行われています。 教室における参加者への対応を考えてみましょう。
 みなさんの教室では、古い会員同士が楽しんでいる「仲良し倶楽部」になっていませんか?
仲良し倶楽部になっていると、新しい人、特に若い人たちは仲間に入りにくいようです。どうか、新しい人でも入りやすい環境を作ってください。

<一声かけましょう>
 初めて参加する人は、教室がどんなところなのか不安です。
教室が始まるまで待っている間、一人寂しい思いをさせないことが大事です。そのために、どうか一声かけであげましょう。

この一声ですが、相手に警戒心を持たせたら、次回につながりません。
 世間話をしながらでも、相手の話を聞くことが大事です。そして、気持ちがほぐれたところを見計らって参加したきっかけなどを尋ねると、わりとよく話してくれます。
 また、体験者に対して説明が丁寧過ぎていませんか?
真向法、補導体操などを1から10まで話すことは避けて、ポイントを2、3だけ話して、また参加したいようにもっていき ましょう。このような対応も一つの方法です。

<長続きする為の工夫>

 教室で確保している真向法体操の予約時間を有効に活用して会員同士のコミニケーションに工夫しているケースもあります。下記のような活動されている教室は会員が伸びているようです。

・練習用に確保した時間の半分程度を会員相互のコミニケーション時間(お茶、会話)に活用

 例えば、後半のコミニケーションタイムだけ参加するケースある

・定期的に体験会やイベントなどを設定


補導上の注意・・・「真向法補導体操」P37~P38から
 ①正確に補導すること
 指導者講習を受けて正確に補導法を習得することが望ましい。受講が不可能な場合には、真向法の解説書及び本書を反復精読し、VTRやDVDを見ながら徐々に体得する必要がある。
 本書の補導以外のことは絶対に行わないこと。

②補導に依存し過ぎぬこと
 はじめに述べたように、真向法体操は、毎日、朝夕、健康の自己管理のために自修するのが原則である。気持ちが良いからといって補導を受け過ぎることは邪道である。
 依存や人まかせは自力更生の真向法精神に反する。

③愛情をもって補導すること
 人間の身体は、一見丈夫そうではあるが、デリケートな精密機械である。再三注意したように、ふざけたり冗談半分に補導することは危険である。
 どこまでも、健康になってもらいたいという祈りと愛情をもって手を当て、屈伸運動を誘導するように心がけねばならない。

④、補導者は正しい姿勢で行うこと
 補導する先生は姿勢を正して、先生自身が姿勢を矯正し、正確な腰の屈伸運動をしていることを忘れてはならない。
 補導体操でも、先生が胸を張り、背筋を伸ばして、真向を見つめて腰を完全に屈伸しながら、上体を前に傾ければ、見るからに美しい。生徒にもジワッと重みがかかり効果が大きい。
 反対に、下を向き、背を丸め、力んで押すと、生徒はかえって抵抗し、効果がなくなる。

⑤、部分的な補導をしないこと
 首や、背中が凝る、腰が痛い、脚がだるいといって部分的な補導をすることは適切ではない。
 体は絶妙な有機的組織体である。血液も神経もリンパ腺・外分泌腺・内分泌腺も全身を流れ、東洋医学でいう経路も流れている。血液をはじめとする体液の流れを円滑にし、活発化するのが真向法体操である。
    
⑥、高齢者や幼児・病人には軽く行うこと
 言うまでもないことであるが、夫婦でもあまり体重の軽重に差があるときは、腑伏補導のとき体重のかけ具合に手加減することも常識である

⑦食後の満腹時は避けること